メインストリートの街路樹(横断調査)

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高千穂通り以南

 橘通りに戻って、次は、県庁前交差点です。
 ここは、有名なクス並木が東に延びています。クス並木コリドールなどのイベントでお馴染みだと思います。
 クスノキが宮崎市内の街路樹として至る所に植えられていることは、今回調査してみてあらためて驚くほどでした。 
 原色牧野植物大図鑑では、「暖地の照葉樹林の代表種,公園や街路樹に栽植する常緑高木」と説明がありましたが、丈夫で育ちやすい樹種であり、また古くから神木として神社や仏閣に植えられ、親しまれたことから多く使われたものと思われます。

 昭和42年に書かれた「宮崎の並木(染郷正孝著)」によれば、当時県庁前のクスノキの樹齢は80年とありますので、現在では優に100年を超えていることになります。 同書によれば、わが国で初めて街路樹として用いられたのもクスノキで、神功皇后が豊浦宮に行幸の際、駅路を飾ったという記録があるそうです。

 なお、この街路は、“県庁楠並木通り”と表示されていますが、原色牧野植物図鑑では、「漢名樟。楠ではない。」としています。
 このクス並木が続くのも、老松通りまでです。その先東へは道路幅が縮小し、街路樹はありません。


  県庁前クス並木を反対側に、西側に横断する道路、末広通りは道幅が狭く、街路樹は見あたりません。
 末広通りは、昔ながらの道路で、街路樹とか修景という概念が無かった時代のままになっているものと思われます。

 次に橘通りを横断する道路は、東に旭通り、西に松橋通りとなります。東に注目してみましょう。

769 県庁前のクスノキ並木 03.1.16

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4473 クスノキの黒熟した果実 03.12.3

1690 新緑のクスノキ 県庁前 03.4.14

768 県庁前のクスノキ並木 03.1.16

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