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高千穂通り以南
次に、橘通りを横断する道路は、東に旭通り、西に松橋通りとなります。東に注目してみましょう。
旭通りは、暫くは街路樹はありませんが、間もなく川原町付近から東はシマトネリコ(モクセイ科トネリコ属)が両サイドに植えられています。
その区間は長くはなく、老松通りとの交差点を過ぎると(鉄道を過ぎると旭通りは旭東通りとなります)、再び街路樹が途切れ、その先は中央分離帯にワシントンヤシが植えられています。
写真813は、旭通りのシマトネリコです。
シマトネリコは外来種なので、原色牧野植物大図鑑のトネリコ属の中には記載されていません。
旭通りをさらに東に進むと、大淀大橋〜老松通りとの交差点付近から東は、冬は幹だけしかないモミジバフウ(アメリカフウ)が左右に植栽されています。
写真(814)は、永楽町の宮崎中学校付近で撮ったものです。
先に述べたとおり、枝葉は全く残っていませんが、宮崎の街路樹としてよく見かけ、紅葉の美しいモミジバフウです。
幹だけの並木も季節感があって、なかなかいいものです。
幹の表皮(灰褐色)に特徴があります。トネリコ属は落葉樹ですが、宮崎の街路樹のシマトネリコは、常緑なことが疑問として残りましたが、その後の「日本の樹木(山と渓谷社)」で調べたところ、シマトネリコは別名タイワンシオジといい、半落葉樹という記載がありました。
シマトネリコの花(2896)は、まだ蕾かなと思っているうちに一斉に咲き、咲いたと思うとあっという間に散ってしまいます。
花が散るときは、細かい花粉がホコリのように飛び散ります。
花の後の翼果も特徴がありますので、気がついた人は多いと思います(3351)。
シマトネリコは、最近は宮崎で街路樹としてよく使われているようです。後述しますが、松橋町から県立病院への天満橋通りもシマトネリコが使われています。
日南市や南郷町なども街路樹として使われています。また、延岡植物園では、駐車場周囲の境界木として植栽されていました。
813 旭通り左右シマトネリコの並木 03.1.30
814 モミジバフウ 旭通り永楽町付近 03.1.30
3351 シマトネリコの翼果 03.9.5
2896 シマトネリコの花 03.7.5
546 シマトネリコ 02.11.26