県道30号線白鳥温泉付近で、見慣れない白い花たくさんをつけた木を見つけました。
 近くにもう一株、やや離れてさらに一株ありました。
 
 ズイナに似ていると思いましたが、かなりの高木で、ズイナは低木です。

 また、花序が図鑑や写真と比べて、短くずんぐりとして太いことも気になります。

 県総合博物館に照会してウワミズザクラと分かりました。

 接近できない高木なので、接写ができません。
 
 ウワミズザクラは、各地の山野に生える落葉高木です。
 高さ10〜15m。
 枝上の小枝は、晩秋に葉とともに枯れ落ちます。

 花は晩春、小枝の先に総状花序に葉が出てから咲きます。

 果実は秋に黒く熟し、新潟県では杏仁香(あんにんご)と称して、未熟で緑色のものを塩漬にして食用にするそうです。
 根は染料に用いるそうです。

 和名は、この材の上に溝を彫って亀卜に使ったので上溝桜といい、それが転訛した名といいます。

 5月下旬には、もう若い実になっていました(最下段左の写真)。
 なお、この木の 果実の写真は、別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。

 なお、早水公園にも背の低いウワミズザクラがありましたので、葉を接写し、写真を追加しました。



 また、ウワミズザクラの黄葉も、別ページに掲載してあります。  

L12533 ウワミズザクラ 06.04.29 県道30号線白鳥温泉付近

ウワミズザクラ  バラ科 サクラ属 別名 コンゴウザクラ

L121530 ウワミズザクラ 06.04.29 県道30号線白鳥温泉付近

4月の花の目次に戻る
トップページに戻る

N103210 ウワミズザクラの若い実 06.05.21県道30号線

N105485 ウワミズザクラの葉 06.8.15 早水公園

L12528 ウワミズザクラ 06.04.29 県道30号線白鳥温泉付近