中国中部の原産で、日本では寺院の庭などによく植えられる落葉高木です。

 花序の柄にへら形の苞があるのが、シナノキの仲間の特徴です(3段目の2枚の写真)

 このヘラ状の苞は、実が熟し、木から離れる時も、苞は実に付いたままです。
 種子散布に役立つと思われています。

 若枝や葉裏に、灰白色の星状毛が密生します。
 葉は、長さ5〜10cm。

 花は初夏、良い香りがします。
 果実は径7〜8mm、念珠(ねんじゅ)をつくるそうです。

 お釈迦様が木の下で悟りを開いたという菩提樹は、クワ科のインドボダイジュで、葉形がやや似ていますが、別の植物だそうです。

 また、「泉に沿いて 繁る菩提樹…」 という、シューベルトの歌曲集「冬の旅」の第5曲「 Der Lindenbaum 」もよく知られていますが、この木も和名はセイヨウシナノキといい、別物だそうです。

 同じシナノキ科の植物で、よく似ているところから、このように訳されたといいます。


 花のアップ写真等を追加しました(4段目以降の5枚の写真)。

DSCN2985-1ボダイジュ花 10.06.16早水公園

DSCN2980-1ボダイジュ花 10.06.16早水公園

2554 ボダイジュ 03.6.6 早水公園

N103661 ボダイジュ 06.6.5 早水公園

ボダイジュ  シナノキ科 シナノキ属

DSCN3003-1ボダイジュ苞 10.06.16早水公園

7235 ボダイジュ苞 04.6.3 早水公園

DSCN2995-1ボダイジュ 10.06.16早水公園

DSCN29788-1ボダイジュ花 10.06.16早水公園

DSCN2977-1ボダイジュ花 10.06.16早水公園

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