ギンネム

　海岸性のツルナを探して青島白浜海岸を散策中、ギンネムの花を見つけました。
　葉は、ネムノキ（合歓）にそっくりです。
　ギンゴウカン（銀合歓）の別名もあります。

　図鑑によると、熱帯アメリカ原産ですが、現在は、世界中の熱帯、亜熱帯のアルカリ土壌地帯に繁茂し、特に日当たりのよい場所は、真っ先に占拠して単一優先種化し、在来固有種を阻害するため、世界の侵略的外来種ワースト100にリストアップされているようです。

　国内には、小笠原諸島と沖縄県に人為移入され、その後野外に逸出して帰化し、近年は、南九州まで分布を拡大しているようです。

　なお、同じ青島海岸添いにある青島亜熱帯植物園には、ギンネムの大木があります。
　別ページに掲載していますので、あわせてご覧ください。

【ギンネム（原色牧野植物大図鑑から）】
　熱帯アメリカ原産。　
　世界の熱帯，亜熱帯で広く栽培され、日本では、琉球列島と小笠原諸島に帰化した落葉小高木。
　高さ10ｍ。
　枝は、灰色か、褐色。
　葉は互生し、偶数２回羽状複葉，長さ15～25cm。６～８対の羽片があり，各羽片は10～16対の小葉に分かれる。
　小葉は、長円状皮針形。
　１年中、上部の葉えきから１～３個の花序を出す。
　花は、白色、のち黄色か橙色。
　生長が早いので、土壌の侵食を防ぐために植えられた。