カギカズラは、植物散策上、特に印象の深い植物です。
 
 『花をつけることの少ない植物なので、花を見る機会は極めてすくない…』 との記述が、多くの図鑑類の説明にあるからです。
 本ホームページも開設して10年になりますが、カギカズラの花は、掲載できないまま、現在に至っていました。

 毎年観察してきた県薬草・地域作物センターのカギカズラも、開園して12年になるそうですが、未だ一度も花を見たことはありませんでした。
 
 ところが、2013年6月、根を匍って新たに若い2本の枝を伸ばしたカギカズラを見上げたところ、多数の蕾をつけた球状の花序が、あちこちの葉えきに、葉の間から覗くかの如くぶら下がっているのに気付きました。
 同センターに尋ねたところ、新たに伸ばした若い枝に花序がついたことはまだ知らなかったとのことでした。

 一度も観察したことのないカギカズラです。
 開花状況が気掛かりでしたので、三日後、あいにくの天候の中、薬草・地域作物センターを再訪しました。
 この2〜3日の低い気温にもかかわらず、緑色を帯びていたボンボン状の蕾は、1〜2個を残し、どの蕾も淡黄色の花を見事に開花させていました。

 強い風雨の中での観察したが、『開園して、初めて咲いたカギカズラの花です!』 とガイドいただいたセンターボランティアの方々と談笑しながら、懸案の「カギカズラの花」の写真を撮影しました。

 『球状に多数集まる小花の先端は5裂して平開する、花柱は花冠から長く突き出る…』 というカギカズラの花の様子も何とか撮影できました(5段目右側の写真)


 薬草・地域作物センターによると、翌年(2014年)、このカギカズラは蕾をつけなかったそうです。
 しかし、2015年、1本だけ花柄を出し、このカギカズラは再び緑色の小さな蕾をつけ、翌週には見事に淡黄色の花を咲かせました。
 記録のため、写真を追加しました(6〜7段目の3枚の写真)。

【カギカズラ(原色牧野植物大図鑑から)】 
 房総半島以西,四国,九州の谷川や林内の湿気のある山地に生える常緑大つる木本。
 若枝は、四角で無毛。花のない枝には、葉えきに枝の変化した鉤形(かぎがた)のとげが出て,他物にひっかけて登る。
 葉は長さ5〜11cm,柄の間に4個の早落性の托葉がある。
 花は夏,葉えきの上から長柄を出し、小花を球状に集める。
 鉤刺を乾かして薬用とする。 和名は、鉤蔓(かぎかずら)。
カギカズラ  アカネ科 カギカズラ属
R0017472カギカズラ 15.06.06薬草・地域作物センター
DSCN3295bカギカズラ 13.06.09薬草・地域作物センター
DSCN3259bカギカズラ 13.06.09薬草・地域作物センター
DSCN3308bカギカズラ 13.06.09薬草・地域作物センター
DSCN3278bカギカズラ 13.06.09薬草・地域作物センター
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DSCN3282bカギカズラ 13.06.09薬草・地域作物センター
DSCN3291bカギカズラ 13.06.09薬草・地域作物センター
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DSCN1948cカギカズラ 15.06.06薬草・地域作物センター
DSCN1821cカギカズラ蕾 15.05.29薬草・地域作物センター
R0014768カギカズラ 13.06.09薬草・地域作物センター