霧島山地では、同じ科のキガンピと名前が似ているコガンピもよく見かけますが、キガンピほど多くはありません。
 
  高原町のみやまきりしまロード沿いの藪に生えていた一株のコガンピの観察を続けていたのですが、除草され、二度とその姿を見られなくなりました。

 その後、小林市の永田平公園入り口の土手で、小さい株ですが、数株のコガンピを見かけましたので、写真を追加しました。

 コガンピは、草本のような形態をしており、キガンピとはかなり、姿形が違い、花の色も白です。 
 葉は、キガンピが対生であるのに対して、コガンピとガンピの葉は互生です。

 また、ガンピは、樹皮を製紙の原料とし、良質な雁皮紙(がんぴし)をつくることで知られていますが、コガンピは製紙原料にならないので、イヌガンピの別名があります。 



【コガンピ(原色牧野植物大図鑑から)】
  関東地方以西,四国,九州の山野の草地に生える草状に見える落葉小低木。
 茎は、高さ40〜60cm,細く数本束生し,上部で多数小枝を出す。
 全体に伏毛があるが、ときに葉表面はほとんど無毛となる。
 葉は、長さ2〜4cm。
 花は、夏。果実は、宿存がく筒に包まれたまま熟す。
 樹皮の繊維が弱く、製紙原料にならない。
 別名のイヌガンピは、ガンピに似るが、役に立たない意。 

P8050022-3コガンピ 09.8.05小林市永田平

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P1140108-3コガンピ 09.8.05小林市永田平

P8050021-3コガンピ 09.8.05小林市永田平

コガンピ  ジンチョウゲ科 ガンピ属  別名 イヌガンピ 

7732 コガンピ 04.7.8 生駒高原付近

7729 コガンピ 04.7.8 生駒高原付近