カカツガユ果実 クワ科 ハリグワ属 別名 ソンノイゲ、ヤマミカン
海岸に繋がる丘陵地の茂みに黄熟した実をたくさんつけた木が生えているのを見つけました。
20〜30メートル上にある断崖の茂みの中でしたので、望遠撮影しました。
橙色がかった果実は、ミカンよりひと回り小さい大きさで、ブツブツとした果皮をしているように見えます。
また、枝にはかなり大きな鋭いトゲがありました。
後日、県総合博物館に照会したところ、カカツガユの果実であることが分かりました。
相当の年数を経た成木でないと、果実は稔らないそうです。
都城市の早水公園にカカツガユが植えられていますので、写真を追加しました。
残念ながら、この木は、未だに花も果実もつけているのは見たことがありません.
観察を続けたいと思います。
【カカツガユ(原色牧野植物大図鑑から)】
山口県,四国南部,九州,琉球列島及び台湾,中国南部などの暖帯南部から亜熱帯に分布。丘陵地に生える常緑低木、ないし、つる低木。
密に分枝し,枝の変形したとげが多い。
葉は、長さ4〜6cm,革質で無毛。
花は、夏,雌雄異株。果実は秋に黄熟し、甘味があり、食べられる。
和名は、大和本草には和活ガ油と記され,漢名奴柘。
材は、黄色染料にする。
P1090218-3カカツガユ 08.12.27都城市早水公園
P1090173-3カカツガユ果実 08.12.20美々津海岸
P1090221-3カカツガユ 08.12.27都城市早水公園
P1090172-3カカツガユ果実 08.12.20美々津海岸
P1090178-3カカツガユ果実 08.12.20美々津海岸
P1090206-3カカツガユ 08.12.27都城市早水公園
PC270014-3カカツガユ 08.12.27都城市早水公園