畑の一角で、たくさんの果実をつけているクワの木をみかけました。
 枝を伸ばし、木の高さは数メートルにもなる比較的大きな木です。

 このホームページに掲載しているヤマグワに比べると、葉えきに果実がびっしりとつき、大きいものはヒトの親指くらいの大きさです。

 明らかに、ヤマグワの果実とは様子が違いますので、しばらく観察してみることにしました。

 
 果実は、初めは小さく緑色ですが、だんだん大きくなるにつれ、白色に変わり、赤く色づき始めます。
 赤みが濃くなるにつれ、少し甘味があり、黒紫色に熟すと甘みがぐんと増し、美味です。
 白色から、1週間くらいで黒熟しますが、濃赤色になると、翌日には黒紫色になります。

 マグワかとも思いましたが、養蚕の専門家に照会したところ、このクワの木は、品種改良が重ねられたクワと分かり、品種名も教えて頂きました。

 なお、近年、フルーツとして注目されるようになり、果実に特化して品種改良したクワが他県で栽培され始めているとのことでした。



【参考:クワ(原色牧野植物大図鑑から)】
 
日本各地,及び南千島,朝鮮半島,中国,ベトナムからインド,カシミールの温帯から亜熱帯に分布。
 山地に生え,畑に植栽する落葉高木。
 花は春,雌雄異株,ときに同株。
 果穂は初夏に黒紫色に熟し、食べられる。
 葉は養蚕,材は家具,細工に用いる。
 和名は、2説があり,食葉(くは)と蚕葉(こは)の転
訛したものでカイコの食う葉という意味。漢名桑を慣用。
クワ  クワ科 クワ属  
DSCN1566c クワ 15.05.07 都城市
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R0017376 クワ 15.05.20 都城市
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