民家の植え込みを覆うように、這い上がり、淡黄色の花をたくさん咲かせているツル性の植物を見かけました。
あまり見かけない植物でしたので、県総合博物館に照会したところ、サボテンの接ぎ木台としてよく使われるサボテン科のモクキリンと分かりました。
よく見ると、葉の付け根や枝、実にはトゲがありますが、本当にこれがサボテンなのだろうかと思いたくなるような不思議な植物です。
西インド諸島,南米北東部沿岸地方原産の蔓性の常緑広葉高木で、大正6年頃渡来。 ペイレスキア属は、コノハサボテン類の代表属。
葉は、幅広で光沢のある革質楕円形。
花は、径4.5cm位で、淡黄色,花弁は7〜8枚。果実は食べられる。
サボテンは、コノハサボテン、ウチワサボテン、ハシラサボテンの3種類に大きく分けられ、例外もあるが、サボテンの仲間は、コノハサボテン、ウチワサボテン、ハシラサボテンの順に、徐々に肉厚になり、より乾燥に耐えられるよう進化したといわれる。
モクキリンは、初期のサボテンとされるコノハサボテン亜科に属する。
P1150855-3モクキリン 09.10.22宮崎市
モクキリン サボテン科 ペイレスキア属
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