日南海岸の有名な観光地 『青島』 のビロウ林の中に生育しており、北限地とされているようです。

 真冬に咲く、数少ない花の一種です。

 薩摩地方に多い、サンキライ(山帰来)という意の名前といわれ、サンキライというのはサルトリイバラのことだそうですが、一般的な呼び名かどうか、図鑑ではサルトリイバラの別名にサンキライという名が記載されていないものもあります。

 また、サルトリイバラは落葉性ですが、サツマサンキライは蔓性常緑低木とされています。

 花期も、サルトリイバラは4〜5月ですが、サツマサンキライは12〜2月です。
 
 果実は、サルトリイバラは赤く熟し、サツマサンキライは藍色に熟すそうです。

 サルトリイバラと同じく雌雄異株とされていますが、撮影したのはどちらかよく分かりません。

 南九州、沖縄に限定される植物だからでしょうか。
 サツマサンキライを取り上げている図鑑類は少ないようです。

 なお、同じく海岸林に多いハマサルトリイバラは、刺がなく、花期が夏です。


 その後、日南海岸220号線の旧道鵜戸付近で、12月に咲いているサツマサンキライをたくさん見かけましたので、写真を追加しました(最下段)。

L10339 サツマサンキライ 06.02.07 宮崎市青島

L10329 サツマサンキライ 06.02.07 宮崎市青島

N108701 サツマサンキライ 06.12.23 220号線旧道

N108700 サツマサンキライ 06.12.23 220号線旧道

L10343 サツマサンキライ 06.02.07 宮崎市青島

サツマサンキライ  ユリ科 シオデ属

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L10324 サツマサンキライ
 06.02.07 宮崎市青島

L10348 サツマサンキライ 
06.02.07 宮崎市青島