縁起の良い名前で、しかも稀少植物のフクジュソウは、かねてから観察したい植物でしたが、真冬のかなり標高の高い山中に咲く花なので、なかなか機会がありませんでした。

 07年2月上旬、異常暖冬のため、3〜4月並の暖かい日が数日続いていましたので、急遽計画し、撮影に出かけました。

 フクジュソウは、国絶滅危惧U類、県絶滅危惧TA類、諸塚村の天然記念物に指定されています。

 県内では高千穂町向山と、諸塚村小原井地区紋原の2ヶ所が知rられています。

 出掛けたのは、国内では自生南限地といわれる諸塚村です。
 役場で詳細な情報を親切に教えて頂きました。

 宮崎市の自宅を早朝6時に出発して4時間以上かかってようやく到着しました。

 標高800m、平常気象であれば、チェーン装着でも危険な狭隘・急坂の道路です。

 日陰はまだ雪が残っていましたが、日溜まりの中、 別名ユキワリソウという風情の雪の中の写真は撮れませんでした。
 
 自生地はクヌギ林の林床です。クヌギの落ち葉に埋もれ、落ち葉の間から顔を出して咲いていました。
 葉や茎は、落ち葉を取り除いて撮影し、保護のため、再び落ち葉で覆っておきました。

 九州、本州の温帯に分布、山の樹陰に生え、また好んで栽植される多年草だそうです。

 高さ15〜25cm、葉は互生、基部の葉は鱗片状の鞘となります。
 花は早春、新葉とともに径3pぐらいの花を1個つけ、がく片数枚、花弁、雌しべ、雄しべ多数、日が当たると上向きに平開します。

 和名は福寿草。新年を祝う花として元日に用いるのでガンジツソウの名もあるそうです。

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N109402 同 07.2.8 諸塚村紋原

N109394 同 07.2.8 諸塚村紋原

N109373 同 07.2.8 諸塚村紋原

N208080 フクジュソウ 07.2.8 諸塚村紋原

N208068 同 07.2.8 諸塚村紋原

N109406 フクジュソウ 07.2.8 諸塚村紋原

N109374 フクジュソウ 07.2.8 諸塚村紋原

N208028 フクジュソウ 07.2.8 諸塚村紋原

フクジュソウ  キンポウゲ科 フクジュソウ属 別名 ガンジツソウ、ユキワリソウ