『 西都市尾八重地区で有楽椿まつり』 の新聞記事(2012.02.03付け、宮崎日日新聞)が目に止まり、かなり僻遠でしたが、早速、旧東米良村尾八重の 西都市有楽椿公園「有楽椿の里」 に植物散策に出掛けました。

 現存する樅木尾有楽椿(もみきおうらくつばき)は、宮崎県の天然記念物に指定されている日本最大級の貴重な古木で、樹9.8m、幹回り最大2.43m、地上1mで2本に分枝し、さらに無数の孫枝に分かれています。

 花期は、12月〜4月と長く、一重で、直径7p程度のやや小ぶりの美しい花を沢山咲かせるそうです。

 残念なことに、今年は、どの花びらも霜や雪で傷んでしまい、日本の椿にない色の薄紫を帯びた透きとおるような淡紅色の花びらの様子を観察できませんでした。

 当日、探しながら何とか撮影したウラクツバキの花の写真をとりあえず掲載しました。
 霜のない時期にもう一度観察したいと思います。

 有楽椿まつり会場では、西都市の市長さんや東米良支所の担当の方に大変お世話になりました。ありがとうございました。


【有楽椿の里案内板から抜粋】
 有楽椿は、室町時代(1338〜1573年)頃に中国から輸入されたツバキ属の原種と、日本のヤブツバキとの間にできた珍しいツバキ。
 有楽椿の名は、織田信長の実弟である織田有楽斉長益が茶席の花として愛用したことに由来。
 京都では有楽椿、江戸では太郎冠者の名で呼ばれるようになり、昭和27年、京都大学北村四郎博士が京都東山高台寺月真院の椿を調査し、日本にはない椿と判明、学名Camellia Urakuと名付けられた。
 有楽椿は、安土桃山時代から江戸時代にかけて、将軍家・公家・大名・豪商など上流階級の間に広まった茶の湯の席で重宝された。
 花は、12月から4月頃まで、早咲きで開花が長く、一重の中輪ラッパ咲き。淡紅色に紫を帯びた日本にはない色を持つ。子房には蜜毛があり、レンゲソウに似た微香を有する。 葉は、先端が細長い長楕円形で、葉質は固く、端は鋸歯状。
 現存する古木は、京都や奈良などの古社寺や格式ある旧家にしか見られない価値ある銘椿。

ウラクツバキ  ツバキ科 ツバキ属

DSCN0631a-1樅木尾有楽椿 12.02.05西都市尾八重

DSCN0605aウラクツバキ 12.02.05西都市尾八重

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DSCN0579aウラクツバキ 12.02.05西都市尾八重

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DSCN0635a樅木尾有楽椿 12.02.05西都市尾八重

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R0013140樅木尾有楽椿 12.02.05西都市尾八重

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