都城市早水公園で見かけたキバナアキギリは、すでに花期が終わり、残念ながら、黄色い花はすっかり色褪せ、花冠は萎んだ状態でした。
花序の大半は、シソ科特有の反り返った萼片をびっしりとつけて直立していました。
黄色い美しい花は、来季に観察することとし、これら花後の様子を撮影しましたので、とりあえず、【10月の野の花】 のページに掲載しておきます。
翌年は、消失したのか、花を観察できませんでした。
2017年、株は小さくなり、花数も少なくなっていましたが、待望の美しいキバナアキギリの花を観察することができました。
花色は、想像していたよりもやや淡い黄色です。
花冠から長く出た雌しべは鮮やかな紫色をしており、写真のとおり、とてもユニークな雌しべです(3~4段目の3枚)。
【キバナアキギリ(原色牧野植物大図鑑から)】
本州,四国,九州の山の木かげに生える多年草。
根は細長い紡錘形。
茎は四角く、高さ20~40cm。
全体に長い毛がある。
葉は長さ5~12cm。
花は秋,花序は長さ10~20cm,花冠は長さ2.5~3.5cm,雌しべは長く花冠から出る。
和名は、秋に黄色の花が咲き,葉形がキリに似ているのでいう。
葉のきょ歯の鋭いものを琴柱(ことじ)に見立てて、コトジソウともいう。
DSCN2533c キバナアキギリ萼片 15.10.18 早水公園
キバナアキギリ シソ科 アキギリ属
DSCN4658c キバナアキギリ 17.10.10 早水公園
R0019099 キバナアキギリ 17.10.10 早水公園
DSCN4657c キバナアキギリ 17.10.10 早水公園
DSCN2530c キバナアキギリ花後 15.10.18 早水公園