美々津海岸で、アゼトウナを散策した際、ハマカンゾウと共に、遊歩道沿いの崖や岩場のあちこちに生えていたのが、このオニツルボです。
淡紅紫色の総状花序を出していましたので、平地で見かけるツルボ(スルボ)と思いましたが、ツルボよりずっと大型で、花がらも普通のツルボとは全く印象が違います。
県総合博物館に問い合わせ、海岸近くの崖地などに生育する多年草のオニツルボと分かりました。
ツルボの仲間とは思えないほど、花がらや果実も大型です。
花期を過ぎていましたので、すでに花後の若い果実を付けた株もありました。
その後、再訪した折、黒い熟果も観察しました(4段右側・5段目の2枚の写真)。
【参考:ツルボ(原色牧野植物大図鑑から)】
日本各地及び朝鮮半島,台湾,中国,ウスリーの温帯から亜熱帯に分布。原野に生える多年草。
鱗茎は、長さ2〜3cm。
葉は、春と秋に出て春のものは夏枯れる。
花は、初秋,30cm位の花茎の先に、長さ4〜7cmの花序をつける。
サンダイガサは、昔,公ぎょう(くぎょう)が参内する時,供人が後からさしかける傘をたたんだ形に花穂が似ることに基づく。
漢名綿棗児。
オニツルボ ユリ科 ツルボ属
PB110002-3オニツルボ果実 08.11.11美々津海岸
PA270012-3オニツルボ若い果実 08.10.27美々津海岸
P1070904-3オニツルボ 08.10.27美々津海岸
P1070902-3オニツルボ 08.10.27美々津海岸
P1070816-3オニツルボ 08.10.27美々津海岸
P1080250-3オニツルボ果実 08.11.11美々津海岸
P1070815-3オニツルボ 08.10.27美々津海岸