ペラペラヨメナ  キク科 ムカシヨモギ属  別名 ペラペラヒメジョオン、メキシコヒナギク、エリゲロン
 この2〜3年、名前もわからないまま、観察していましたが、石垣の隙間や川沿いの崖などに生える帰化植物のペラペラヨメナと分かりました。

 空き地のコンクリート脇に生え、ヒメジョオンに似た小さな可愛らしい花を次々と咲かせ、多年草の帰化植物らしく、石ころに混じって年々たくましく繁殖を続けているようです。

  花は、写真のとおり、同一の株に紅白の花がつくように見えますが、咲き始めが白色で、後に赤く変化するようです。

 なお、宮崎市のフローランテ宮崎によると、エリゲロンという名前で園芸種としても流通しているそうです。



【ペラペラヨメナ(日本の帰化植物(平凡社)から)】
 中央アメリカ原産でアフリカ、ユーラシアに広く帰化し、関東以西〜琉球にとびとびに分布する。
 石垣の隙間や川沿いの崖などに生える多年草。
 根と茎の基部は、木化する。基部からよく分枝し、高さ20〜40cm。
 下部の茎葉は、倒卵形〜長楕円状倒披針形、長さ2〜5cm、鋭頭、3〜5中裂し、基部はくさび形で有柄。
 上部の茎葉は、長楕円形、鋭頭、全縁で無柄。
 茎の中〜上部で分枝して、5〜11月、長い枝先に頭花を単生する。
 頭花は形1.5〜2cm、総苞は半球形で、高さ2.5〜4mm、幅8mm。総苞片は2〜3列、披針形〜線状披針形、鋭尖頭、ほぼ等長、まばらに毛があり、縁は白膜質となる。
 筒状花は100個以上、黄色で長さ約3mm。
 舌状花は1列、50〜70個、白色で後に赤色を帯び、舌状部は棒状で、長さ5〜7mm。
 痩果は、やや扁平な円柱形、高さ1mm、2〜4肋があり、淡褐色、まばらに毛がある。
 冠毛は白色、長さ2mmの長い冠毛の間に0.2〜0.5mmの短い冠毛が混じる。
 メキシコヒナギクは、琉球でつけられた名前。

P1150865-1ペラペラヨメナ 09.10.25宮崎市祗園町

P1150863-1ペラペラヨメナ 09.10.25宮崎市祗園町

R0011456-1ペラペラヨメナ 10.10.21宮崎市祗園町

R0011467-1ペラペラヨメナ 10.10.21宮崎市祗園町

R0011462-1ペラペラヨメナ 10.10.21宮崎市祗園町

R0011470-1ペラペラヨメナ 10.10.21宮崎市祗園町

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R0011471-1ペラペラヨメナ 10.10.21宮崎市祗園町

R0011461-1ペラペラヨメナ 10.10.21宮崎市祗園町

R0011466-1ペラペラヨメナ 10.10.21宮崎市祗園町