九州中南部の林下に生える多年草です。

 茎は高さ50p内外に伸びますが、葉は地面近く2〜3pの高さのところに数枚束生し、花茎だけが高くなりますので、全体を一枚の写真に納めるのはなかなか困難です。

 葉の長さは、3〜10cmで、長楕円形、若いときは汚白黄色の長い軟毛が密に生えています。

 花は夏としている図鑑もありますが、6月から観察を続け、9月に花茎が伸びたものの、11月初めはまだ蕾でした。

 近くに生えている同科同属のキッコウハグマは、11月初めはもう花盛りでしたが、マルバテイショウソウの花期はやや遅いようです。

 結局、開花したのは11月末でした。

 インターネットで調べると、加江田渓谷のマルバテイショウソウの花の写真は、2004年11月27日撮影のものが載せてありました。 
 
 花は、白色の頭花を穂状に下向きにつけます。

 撮影した場所には相当数の株が生えていましたが、マルバテイショウソウはここ一ヶ所に集まっているようで、長い加江田渓谷沿いのほかの場所では、全く見ませんでした。 

マルバテイショウソウ  キク科 モミジハグマ属  国:絶滅危惧U類
                               県:準絶滅危惧

N106587マルバテイショウソウ 伸び始めた花茎 
06.9.26加江田渓谷

N108407 花茎が分枝するものもある 06.11.28加江田渓谷

N106590マルバテイショウソウ花茎 06.09.26加江田渓谷

N107881マルバテイショウソウ 蕾 06.11.07加江田渓谷

N108409マルバテイショウソウ開花
06.11.28加江田渓谷

N108427 一枚の写真に収めることのできた小さな
マルバテイショウソウ 06.11.28加江田渓谷

N108432マルバテイショウソウ開花 06.11.28加江田渓谷

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N104235マルバテイショウソウ 06.06.22加江田渓谷