コスギゴケ  スギゴケ科 ニワスギゴケ属

 標高約400mの生駒高原の開拓地の水路法面で、胞子体をビッシリとつけた数株のコケを見つけました。

 葉は、やや青白色を帯び、スギの枝葉によく似た姿形をしています。
 数年来、観察してきたアオモジの観察ポイントのすぐ近くですが、今までに見たことのないコケです。

 図鑑等で調べたところ、コスギゴケと分かりました。 
 苔庭では、石組みともよく合い、もっともよく使われる主要なコケだそうです。

 コスギゴケは、日本全国に分布し、朝鮮・中国・ロシアにも分布し、やや乾燥する日当たりは中程度の場所や山道の切り通し法面などに生育し、森林の中に生育することは少ないそうです。

 茎は、高さ1〜5cmほどで、葉は、乾くと強く巻くそうです(撮影した写真でもその様子が伺えます。2段目の写真)。

 雌雄異株で、秋から冬にかけ、雌株からは、長さ1〜3cmの柄を持った胞子体が形成されるそうです。



 2010年4月、花のような形の雄株(雄器盤)を観察しましたので、別ページに掲載しました。


 なお、同じ科のオオスギゴケも観察しましたので、別のページに掲載しました。
 大型ですが、コスギゴケに似ています。

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P1240079-3コスギゴケ胞子体 09.1.24 409号線小林市環野

P1240062-3コスギゴケ胞子体 09.1.24 409号線小林市環野

P1090422-3コスギゴケ 09.1.24 409号線小林市環野

P1090319-3コスギゴケ 09.1.17 409号線小林市環野

P1240066-3コスギゴケ 09.1.24 409号線小林市環野