みやざき臨海公園を散策中、真冬というのに、黄色い花をつけている小さな草を見かけました。
 植物の観察を始めて長年経ちますが、初めて見る草でした。

 波打ち際の砂浜に生えていましたので、海岸だけに生育する植物と思って図鑑を調べてみると、意外なことに、山野、道端、畑の雑草として、どこにでも生えるヨーロッパ原産の帰化植物と分かりました。

 花は、真冬でも咲き、春以降は、背丈も大きくなって、高く伸びるそうです。
 葉は、柔らかく、不規則な羽状に裂けています。

 明治初期に帰化したどこにでも生える雑草ということですが、今まで見た記憶がない植物でしたので、不思議でなりません。

 50年前の学生時代の植物採集のメモ帳を辿ってみると(殆ど記憶に残っていませんでしたが)、確かに採集済みの植物として記録を残していましたので、ようやく納得した次第です。


【ノボロギク(原色牧野植物大図鑑から)
 ヨーロッパ原産で、明治初期に日本に渡来した帰化植物。各地の道端や空地に生える1〜2年草。
 茎は軟らかく、高さ30cm内外。
 下部以外の葉は葉柄がなく、基部は茎を抱く。
 花は、ほぼ1年を通じて開くが,とくに春から夏が多い。頭花は管状花からなるが,ときに小舌状花がある。
 和名は、ボロギク(サワギク)に似て、野に生えるためという。

ノボロギク  キク科 サワギク属

P2090004-4ノボロギク 10.02.09 みやざき臨海公園 

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P2090002-4ノボロギク 10.02.09 みやざき臨海公園

P2190004-4ノボロギク冠毛 10.02.19 みやざき臨海公園

P1160609-4ノボロギク 10.02.07 みやざき臨海公園

P1160612-4ノボロギク 10.02.07 みやざき臨海公園

P1160617-4ノボロギク 10.02.09 みやざき臨海公園

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