フッキソウ  ツゲ科 フッキソウ属 別名 キチジソウ    県:絶滅

 各地の山地の木の下などに生え、また庭に植えられる常緑の多年草です。
 ツゲ科で低木としている図鑑類もありますが、どう見ても草本です。

 地下茎は横にのび、茎は高さ20〜35cm。
 葉は厚く、表面は光沢があり、葉が繁る様子を繁栄にたとえ、富貴の字があてられたといいます。

 花は、春から初夏に咲きますが、花弁はなく、白い花のように見える部分は、雄しべが束になって集まったものです。

 その白い球状の雌花に、いぼのような突起が密生するのが特徴です。
 雄花は多数密に、雌花は数個同じ花序の基部につきます。

 なお、写真(N109213)の白い球形のものは、前年の果実です。

 
 別名のキチジソウは、吉祥草で、和名の富貴草(ふっきそう)とともに、茂った常緑の葉と花序からつけられ、繁殖を祝うという意味で、縁起の良い植物とされています。
 しかし、茎や葉を切ると、白い液が吹き出し、皮膚につくとかぶれる,毒草だそうです。 

L10184フッキソウの花 05.11.30フローランテ宮崎

N109213フッキソウ前年の白い果実 
07.1.31 フローランテ宮崎

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R0011842フッキソウ雄花&雄しべ 11.03.15平和台公園

R0011847フッキソウ雄花 11.03.15平和台公園

DSCN6475フッキソウ 11.03.15平和台公園

N109247フッキソウ 07.01.31 青島亜熱帯植物園

L10183フッキソウの花 05.11.30フローランテ宮崎

N109218フッキソウ 07.01.31フローランテ宮崎