春、公園、河川敷、ゴルフ場などの日当たりの良い場所に生えます。

 あたかも芝生のように地を這っていて、高さは10pあるかないかの小さな草ですが、名前が長く分かりませんでした。

 県総合文化公園の中にも芝生のように沢山生えています。

 日本の帰化植物(平凡社)やホームページで調べたところ、南アメリカからの帰化植物メリケントキンソウではないかと思われます。

 普通の植物図鑑には載っていないようです。

 枝は頭花を囲む葉の腋から出て、伸長し、頭花を頂生するとのことですが、草の中をかき分けて調べないとなかなか気付きません。
 4段目の写真は、採取して根を洗ってその様子を確認したものです。

 これだけ地面を覆い尽くしていても、不思議なことに夏過ぎには全く姿を消してしまいます。

 メリケントキンソウは、日本では和歌山県で1930年に発見された南アメリカ原産の帰化植物です。

 同科同属のシマトキンソウも南アメリカからの帰化植物です。
 別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。


 キク科の一年草で、草丈は5〜10cmと低く地面を這うように生えています。

 花はキク科ですので、頭花と呼ばれる小さな花(黄色)が筒状に集まったものですが、1個1個の花は実(痩果)になると大きな刺があり、カブトガニのような形になるそうです。



 なお、2018年7月15日付け宮崎県庁ホームページ
「メリケントキンソウ(外来植物)」のトゲにご注意ください!」 とのタイトルで、以下の記載がありましたので、参考にしてください。

★★★ 外来植物の「メリケントキンソウ」は、果実(種子)に硬いトゲを持ち、公園の芝生や花壇等において子供などの肌に刺さって怪我をさせる恐れが指摘されています。
 この「メリケントキンソウ」が、県内でも確認されておりますので、ご注意ください。
★★★

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L12344 メリケントキンソウ 06.4.20 県総合文化公園

L12404 メリケントキンソウ 06.4.24 県総合文化公園

L12399 メリケントキンソウ 06.4.24 県総合文化公園

L12398 メリケントキンソウ 06.4.24 県総合文化公園

メリケントキンソウ  キク科 タカサゴトキンソウ属