R0013341西洋カタクリ 12.04.10都城市早水公園

R0013344西洋カタクリ 12.04.10都城市早水公園

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セイヨウカタクリ   ユリ科  カタクリ属  

 カタクリは、北日本の春先を彩る美しいユリ科の多年草として、親しまれており、 淡く、鮮やかな紫色の色あいと花弁つけ根の濃紫色の斑紋とのコントラストが見事で、くるりと反転した花弁の様子が、よくテレビで放映される度、いつか観察したいと思っていた植物のひとつです。

 運良く、カタクリ(黄色)の花を都城市早水公園で観察する機会がありました。
 なるほど、奇麗な花です。『セイヨウカタクリ』 と標示してあり、日本の在来種(紫色)ではないのですが、ホームページに載せることにしました。


 カタクリ属 Erythronium(英名dogtooth violet,adder’s tongue)の分布の中心は、北アメリカで,15種が知られています。

 花色は、黄色や橙色など変化に富み、観賞用に栽培されているが,日本ではまだそれほど普及していないようです。
 
 鱗茎は、地下深く入ることで有名で,地表近くで発芽した後,根の牽引作用によってしだいに地下へもぐるといいます。
 葉は、地表付近に1対展開し,長い葉柄がある。表面はウズラの卵の模様に似た紫斑があります。
 花茎は、高さ20〜25cmで,頂端に1花のみをつけ,花はややうつむいて咲きます。花期は4〜5月。花弁基部の W 字形の斑紋は、送粉昆虫を誘導するためのマークであると考えられています。花弁基部付近には蜜腺がある。

 鱗茎からは良質の澱粉がとれ、古くから片栗粉の原料として珍重され、石臼でひき,木綿でこして、片栗粉をとったそうです。 
 現在,市販されている片栗粉は、ジャガイモやトウモロコシの澱粉のようです。 また、鱗茎はそのまま煮て食べてもおいしく,若葉もゆでて食べられるそうです。

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