真っ白な美しい花として、以前から 人家の庭によく植えられている馴染みのある植物です。

 サトイモ科独特の仏炎苞が真っ白く印象的で、カラーという名前も覚えやすいので、よく知られている草花です。

 オランダカイウは、切り花に使われる湿地性植物ですが、この花を撮影したのも、ハスの花を見に行った湿地の縁地でした。

 仏炎苞の色は、白だけではなく、桃、黄、橙、白に覆輪など多様な色があり、園芸種として品種は豊富です。

 切り花以外の鉢花には、畑地性の種類を用いるのが一般的で、花色も豊富だそうです。
 特に最近は、ニュージランドで育成されたハイブリッドカラーをはじめ、品種が大変豊富になっているようです。

 オランダカイウという名前は、オランダから移入されたからといいますが、カイウは、同じサトイモ科のクワズイモのことらしいので、カラーとは関係なく、何故オランダカイウと名づけられたのか疑問です。



【オランダカイウ(原色牧野植物大図鑑から)】
 別名バンカイウ。
 南アフリカ原産。
 弘化年間(1844〜1848年)に渡来し,園芸家はカラーと呼び、切花用として各地で栽培する多年草。 
 葉は、根生し,葉身は長さ20cm内外,長柄がある。

 花は、夏,葉間に長さ1m位の花茎を出し,頂上に仏炎苞に囲まれた黄色の肉穂花序を直立,よい香りがする。
 仏炎苞は、長さ10cm位。
 和名の和蘭海芋は、和蘭船で移入されたから。

P1030223 オランダカイウ 08.4.11 宮崎市佐土原町

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P1030226 オランダカイウ 08.4.11 宮崎市佐土原町

P1030221 オランダカイウ 08.4.11 宮崎市佐土原町

オランダカイウ  サトイモ科 オランダカイウ属  別名 カラー、バンカイウ

P1030225 オランダカイウ 08.4.11 宮崎市佐土原町