稀少植物のエヒメアヤメが小林市の自生地で咲いたという地元紙の記事(08.4.3付け、宮崎日日新聞)を読んで、エヒメアヤメ祭りの前日でしたが、早速撮影に出かけました。

 エヒメアヤメを探しながら、自生地らしき丘の斜面を登っていると、偶然、『エヒメアヤメを守り育てる会』会長の大薗良一さんに声をかけていただきました。

 エヒメアヤメの生育場所を一つひとつ丁寧に教えていただき、ラッキーでした。 
 おかげで、小さく、可憐なエヒメアヤメの写真をたくさん撮影することができました。 大薗会長さんには、この場を借りて厚くお礼申し上げます。

 エヒメアヤメは、本州の中国地方、四国の瀬戸内海沿岸域、九州の山地草原、朝鮮・中国に分布する多年草で、朝鮮半島と日本が陸続きであった頃に分布したものであると考えられています。

 草丈は、4月から5月の開花期で、10〜15cm程度と小さいながら、直径4cmほどの美しい青紫色の花を咲かせます。

 エヒメアヤメは、生育地が限られており、個体数も少ないことから、国指定の天然記念物に指定されたり、RDB種に選定されていることが多く、宮崎県でも絶滅危惧種TA類に指定されています。

 実際に天然記念物に指定されているのは、小林市の生駒高原のエヒメアヤメで、立ち入り禁止になっているため、エヒメアヤメの写真は、この勘請丘の自生地でしか撮影できないそうです。



【エヒメアヤメ(原色牧野植物大図鑑から)】
 中国地方,四国,九州及び朝鮮半島,中国東北部,中北部に分布し,低山帯に生える多年草。
 根茎は粗らに分枝し,赤褐色の鞘状葉に包まれて横たわる。
 葉は、長さ15〜20cm。
 花は、春から初夏,柄状の花筒部があり,径4cm位。
 別名の誰故草(たれゆえそう)は,昔雅人が,誰ゆえにこんな可憐な花を開くのだと讃美したことからいう..。

エヒメアヤメ アヤメ科 アヤメ属 別名 タレユエソウ  国:絶滅危惧U類 
                                         
県:絶滅危惧TA類

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