小林市の「旧牧場の桜」の付近(独立行政法人家畜改良センター敷地)を散策中、道端に多数生えていました。
 植物名は分かりませんでしたが、野生化した牧草と思って撮影しました。

 後日、県総合博物館に照会し、ハルガヤと分かりました。 
 予想通り、牧草として輸入されたものが野生化したものと思われます。

 
【ハルガヤ(世界大百科事典から)】
 地中海地方原産のイネ科の牧草の1種。
 多年草で,密に叢生(そうせい)して株をつくる。
 茎は細く,直立し,高さは30〜80cm,3〜5個の節がある。
 葉は、根生及び茎上生で,線状の披針形,長さは5〜8cm,幅は2〜5mm,鮮緑色で軟らかく,茎とともに無毛である。
 5〜7月ごろ,茎の頂に長く抽出した花序を出す。
 花序は円錐形であるが,つまって,小穂を密生し,長楕円形の穂状に見え,長さは8〜10cm,全体に緑色である。
 小穂は披針形で,長さ9mmくらい,2個の退化小花と1個の完全な小花とがあり,退化小花には毛と芒(のぎ)がある。

 全草にクマリンによる芳香があり,乾草に芳香を与えるのに利用される。
 ユーラシア大陸に広く分布し,北アメリカにも帰化している。
 日本へは明治の初めに牧草として輸入され,栽培されたが,逸出して草原の帰化植物となり,北海道から九州に見られる。
 和名は、英名のバーナルグラスにちなむ。    
                   

身近な野の花トップに戻る

4月の野の花に戻る

トップページに戻る

P1030084-1ハルガヤ 08.04.05小林市

ハルガヤ  イネ科 ハルガヤ属

P1030081-1ハルガヤ 08.04..05小林市

P1030077-1ハルガヤ 08.04.05小林市

P1030085-1ハルガヤ 08.04.05小林市