2010年4月、 県北に家田湿原、川坂湿原があると聞いて、両湿原の植物散策に出掛けました。
「道の駅はゆま」 で大まかな所在地を聞いて、家田湿原に向かう途中、湿原近くの田畑で農作業中の人に道を尋ねるため、あぜ道を歩いていたときのことです。
傍らに、イヌガラシか、カラシナかと思われる濃い黄色の花をつけたアブラナ科のやや大型の植物が群生しているのを見つけました。
イヌガラシよりもやや大きく、エネルギッシュな感じがしたので、名前が分からないまま、記録のため、撮影しました。
後日、県総合博物館に照会したところ、イヌガラシの仲間のスカシタゴボウと分かりました。
イヌガラシに比べ、紡錘形の果実の長さが短い点で区別できるようです。
【スカシタゴボウ(原色牧野植物大図鑑から)】
北半球の温帯から暖帯に広く分布。
日本各地の水田,溝のあぜ,道端の湿地などに生える越年草。
全株やや無毛。
茎は、単一か数本束生し、上部で分枝,高さ20〜70cmになる。
根生葉は束生し,長さ4〜17cm,幅15〜30mm。
花は、春から夏,黄色い花弁で長さ2mm位。
果実は、紡錘形で長さ4〜6mm。
和名の透し田午蒡は、根をゴボウになぞらえたもの。
R0010330-1スカシタゴボウ 10.04.17延岡市家田湿原付近
スカシタゴボウ アブラナ科 イヌガラシ属
R0010328-1スカシタゴボウ 10.04.17延岡市家田湿原付近
DSCN1449-1スカシタゴボウ 10.04.17延岡市家田湿原付近
R0010327-1スカシタゴボウ 10.04.17延岡市家田湿原付近