ヤブレガサ若葉そのA  キク科 ヤブレガサ属

 ヤブレガサは、ホームページに既載していますが、もともとその名のとおり、すぼめた傘を立てたようなヤブレガサの若葉の姿が好まれ、山野草愛好家から珍重されている植物です。

 ヤブレガサの若葉を観察しようと、これまであちこち散策していた折、綾渓谷の大吊り橋附近の道路沿いの崖面で、2010年秋、花殻をつけたヤブレガサの群生を見つけました。
  若葉のシャッターチャンスを逃すまいと、翌年の2011年の春、現地に何度も足を運びました。
 例年にない寒気が続いたせいかも知れませんが、若葉は一向に出て来ません。
 3月末、たまたま訪れた県の薬草・地域作物センターで、漸く出て来たヤブレガサの若葉を観察し、別ページに載せました。

 そのような折、暖かい日が続いた4月半ばに、もう一度、現地を訪ねてみました。
 なんと、すぼめた傘の形をしたヤブレガサのユニークな若葉が崖面にズラリと立ち並んでいるではありませんか。
 
 数十b位続いている崖面いっぱいに、絹毛におおわれた若葉から、早くも傘を広げた格好の若葉まで、たくさんのヤブレガサが姿を現していました。
 時間の過ぎるのも忘れて、その独特の姿を夢中でカメラに納めました。
 このページに載せた写真は、その時撮影した写真の一部です。 
 諦めずに、現地に通い続けた私達植物仲間にとって、何とも嬉しい褒美となりました。


 5月末に再訪してみると、一斉に花軸を伸ばし始めていました(最下段右側の写真)

 その後、何回も足を運びましたが、一向に開花しそうにありませんでした。

 ヤブレガサの花は大変地味な花ですが、7月に入り、待望の頭花が開花しましたので、別ページに開花状況を掲載しましたので、あわせてご覧ください。。
 

【ヤブレガサ:(原色牧野植物大図鑑から)】
本州,四国,九州と朝鮮半島に分布し,山地の木かげに生える多年草。 
 高さ50〜120cm。
 根生葉は、楯形で径35〜40cm,下面は白色を帯びる。
 茎葉は、ふつう2枚で小形。
 花は夏。
 和名は、破れ傘(やぶれがさ)で,春先の絹毛におおわれた若葉の姿がすぼめた傘のように見え,かつ切れ込みがあるのに基づく。
 若芽を食べる。
 双子葉植物だが、見かけ上、子葉は1枚。

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DSCN8374花軸を伸ばしたヤブレガサ 11.05.30綾渓谷

DSCN7443ヤブレガサ 11.04.16綾渓谷

DSCN7427ヤブレガサ 11.04.16綾渓谷

DSCN7417ヤブレガサ 11.04.16綾渓谷

DSCN7453ヤブレガサ 11.04.16綾渓谷

R0012232ヤブレガサ 11.04.16綾渓谷

DSCN7397ヤブレガサ 11.04.16綾渓谷

DSCN7442ヤブレガサ 11.04.16綾渓谷

DSCN7408ヤブレガサ 11.04.16綾渓谷