キバナチゴユリ ユリ科 チゴユリ属 県:絶滅危惧U類
以前、訪れた高千穂町押方の林家の玄関先で、花瓶に活けられたキバナチゴユリの花を見かけたことがあります。
家人に生育場所を訊ねると、「裏山ですが、あまり見かけない稀少植物です。」とのことでした。
2010年、県薬草・地域作物センターの展示園にキバナチゴユリが栽植されていることを知り、2011年の花期に観察に出掛けました。
ちょうど蕾がほころび、開花し始めていましたので、早速撮影し、ホームページに掲載することにしました。
キバナチゴユリは、観察機会の少ない植物です。
花は下向きに咲きますので、撮影に苦労しました。
同じキバナチゴユリですが、2015年、たくさんの液果をつけているのを観察しました。
深い緑色をしていましたが、やがて黒熟するのでしょう(最下段の写真)。
【キバナチゴユリ(原色牧野植物大図鑑から)】
九州,紀伊半島の山地に生える多年草。
根茎は横に這い,茎は高さ20cm内外,下部は鞘状の葉におおわれる。
葉はごく短い柄があり、長さ3.5〜10cm,幅2〜3cm。
花は春,枝先に長さ1.2〜1.8cmの花柄のある淡黄色の1〜2花を下向きに開く。
花被片は6枚,長さ1.5cm,内面基部に乳頭状突起がある。
液果は球形で、黒く熟す。
DSCN1830c キバナチゴユリ液果 15.05.29薬草・地域作物センター
DSCN7893キバナチゴユリ 11.05.07薬草・地域作物センター
R0012375キバナチゴユリ 11.05.07薬草・地域作物センター
R0012376キバナチゴユリ 11.05.07薬草・地域作物センター
DSCN7894キバナチゴユリ 11.05.07薬草・地域作物センター