数年前、宮崎自動車道の法面で、白く長い花穂を斜めに伸ばしている低木を見かけ、撮影したことがあります。
ハリエンジュか、クララかと思いましたが、高速道の法面に咲いているわけがないと、深く追求もせずにいました。
その後、付近を通る度、探しましたが、なかなか見かけず、 名前も分からない懸案の不明植物でした。
2008年5月、下り線霧島SA入り口付近で、淡黄色の蝶形花を沢山つけて群生している懸案の不明植物に出会わしました。
接近して撮影できる法面に、何本も固まって咲いており、勇んで撮影したのがこのページの写真です。
葉の様子も詳細に観察しました。
奇数羽状複葉で、20〜25pの総状花序を出していました。
図鑑によると、やはり、クララでした。
同じ下り線の数か所に群生しているのを確認しましたが、高速道の法面に、 ハリエンジュやクララが咲いているわけがないという思いは今でも変わりません。
折角、クララを撮影できたのですから、ホームページに載せることにしました。
工事関係者の方から真相を聞きたいものです。
【クララ(原色牧野植物大図鑑から)】
本州,四国,九州及び朝鮮半島から,中国,シベリアの暖帯に分布し,山野の日当たりのよいところに生える多年草。
茎は直立し、高さ80〜150cm。
花は初夏,花穂は長さ9〜18cm。
ところどころくびれた豆果は、長さ7〜10cm。
根は苦参といい、生葉で駆虫薬とされる。また家畜の皮膚病に効くという。
和名は、眩草(くらくさ)が略されたもので,根汁はひどく苦くて目がくらむほどの意。
P1050637-1クララ 08.07.05小林市霧島SA付近
P1050185-1クララ 08.05.03小林市霧島SA付近
P1050297-1クララ 08.05.03小林市霧島SA付近
P5310286-1クララ 08.05.03小林市霧島SA付近
P1050290-1クララ 08.05.03小林市霧島SA付近
P1050196-1クララ 08. 5. 3小林市霧島SA付近
P1050638-1クララ 08.07.05小林市霧島SA付近
P1050299-1クララ 08.05.03小林市霧島SA付近