高千穂町で、クマガイソウの保護活動をされている興梠幸男さん宅の前の山際で、ツクシシオガマを見かけました。
 非常に多く生えてくる花だそうですが、開花期を過ぎていましたので、数本しか残っていませんでした。

 平田正一さんの「宮崎の植物」(宮崎日日新聞社刊昭和52年)によれば、『 県北高千穂町と霧島山麓のえびの市や小林市のかや場に多い。』 と、されています。
 霧島山麓ではまだ観察したことはありませんので、ホームページに掲載することとしました。


 なお、【宮崎県レッドデータブック2010年度版】 によると、霧島のツクシシオガマは、県のその他保護上重要な種に指定されています。



【ツクシシオガマ(原色牧野植物大図鑑から)】
 九州中部に特産し,山地の湿った草地に生える1年草。高さ15〜40cm。
 根ぎわの葉は、長楕円形で長い柄があり,羽状に全裂する。葉身は、狭楕円形で長さ1.5〜5cm。
 花は晩春,茎の上部に4個ずつ段をなして輪生し,総状花序をつける。
 花冠は、紅紫色で2唇形,長さ約2cm。
 がくは、広い筒状で長さ約5mm。
 さく果は、ゆがんだ皮針形。

DSCN2006-1ツクシシオガマ 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳

DSCN2000-1ツクシシオガマ 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳

ツクシシオガマ  ゴマノハグサ科 シオガマギク属   県:その他の保護上重要な種

DSCN2001-1ツクシシオガマ 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳

DSCN2007-1ツクシシオガマ 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳

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