宮崎市大淀川の堤防で、見慣れない黄色い花をつけて群生している草を見かけました。

 ゴマノハグサではないかと思って調べてみると、最近繁殖を続けているセイヨウヒキヨモギと分かりました。

 ゴマノハグサ科の植物は、数が多く、キンギョソウ,キリ,ジギタリスなど花のきれいな種の多い科で、ホームページにもたくさん載せていますが、セイヨウヒキヨモギを撮影したのは初めてです。

 セイヨウヒキヨモギは、第二のセイタカワアワダチソウとも言われているそうです。繁殖力の強い帰化植物は、嫌われ者が多いのですが、黄色い可愛い花です。

 セイヨウヒキヨモギについては、県総合博物館でも確認していただきました。



【セイヨウヒキヨモギ(日本の帰化植物平凡社から)】
 路傍に生える半寄生の一年草。
 茎は、殆ど分枝しないか少数の枝を出し、直立して高さ20〜70p、白色の毛に混じって開出した腺毛が生える。
 葉は、やや厚く、下部で対生、上部で互生、無柄、広被針形で、長さ1〜4.5p、幅0.4〜1p先は尖り、基部は茎を抱き、尖った鋸歯があり、両面に毛が生える。
 5〜6月、上部の小形の葉の腋毎に無柄の1花をつける。
 萼は、鐘形、半ば近くまで5裂し、長さ5〜6mm、腺毛が生える。
 花冠は黄色、唇形で長さ1.5〜2p、刮ハは、長楕円形長さ約8mm、宿存性の萼に包まれ、多数の種子を持つ。
 種子は楕円形、表面に不規則な凹凸の模様があり、長さ約0.4mm。
 原産地は地中海沿岸。
 1973年に、千葉県船橋市で採集された帰化植物。
 全体は、在来種のヒキヨモギに似るが、セイヨウヒキヨモギは、葉は深く切れ込み、萼裂片は、萼筒よりずっと短い。


半寄生植物(原色牧野植物大図鑑から)】
  寄生植物であるが、葉緑素をもち,自身でも光合成を行なう植物をいう。
 例:ヤドリギ・マツグミ・ツクバネ・カナビキソウ・ママコナ・コゴメグサ。

セイヨウヒキヨモギ  ゴマノハグサ科 セイヨウヒキヨモギ属

DSCN10420-1セイヨウヒキヨモギ 10.05.11宮崎市大淀川堤防

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DSCN2186-1セイヨウヒキヨモギ 10.05.12宮崎市大淀川堤防

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DSCN2193-1セイヨウヒキヨモギ 10.05.12宮崎市大淀川堤防

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DSCN10450-1セイヨウヒキヨモギ腺毛 10.05.11宮崎市大淀川堤防

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