ツチアケビ  ラン科 ツチアケビ属  別名 ヤマノカミノシャクジョウ、キツネノシャクジョウ
                        県:準絶滅危惧 

DSCN3157bツチアケビ花 13.05.27宮崎市宮崎神宮

  『宮崎神宮境内に、赤い実の見慣れない植物があると市民の間で話題になっている……』 との地元紙(2011.08.13付け 宮崎日日新聞) の記事を見て、早速、現地にツチアケビの観察に出掛けました。

 木々が鬱蒼とした境内の林の中は、夏草に覆われており、目指すツチアケビがなかなか見当たりません。

 隣接の県総合博物館に教えていただき、真っ赤な果実をたくさんつけたツチアケビを何とか探し当てました。

 暗い林内で、真っ赤な果実をぶら下げて、数本株立ちしているツチアケビにいきなり出会した印象は、美しいというより、やや不気味な感じがしました。

 茎は、太く直立し,葉緑体がないためか、褐色をしており、高さは1メートル弱位でした。

 木陰の薄暗い場所に生えていましたので、一部フラッシュ撮影しました。
 新聞で報じられたツチアケビと同じ株かどうか分かりませんが、この時撮影した写真をホームページに掲載しました。



 2013年4月半ば、堅い蕾をつけたツチアケビの花茎を3本見かけた(5段目の2枚の写真)ので、開花まで観察を続けることにしました。

 観察開始から1ヶ月余経った5月半ば過ぎ、ようやく2輪の花が開花しました(6段目の2枚の写真)

 その後、花は、次々に開花し、順次落花していきましたが、一斉に満開になることはありませんでした(7〜11段目の写真)

 2輪の花が開花してから、終盤の花の開花を確認したのは、6月初めでしたので、3週間の間、次々と開花し続けました(最下段右側の写真)


 それから一月後の7月初め、観察した3本のうち、2本のツチアケビに真っ赤な果実がついているのを観察しました。

 
参考までに果実の写真を掲載しておきます(最下段左側の写真)



【ツチアケビ(原色牧野植物大図鑑から)】 
 
北海道から九州の山の木陰に生え,腐生の菌糸に寄生する多年草。
 花茎の高さ30〜50cmで,ときには1mになる。
 花は初夏,径2cm位で半開する。
 和名は,アケビに似た果実を結ぶことからついた。
 別名ヤマノカミノシャクジョウ,キツネノシャクジョウともいい,果実が茎の先から下垂する様子を錫杖に見立てたもの。
 種小名は北方の意。

DSCN9131ツチアケビ果実 11.08.13宮崎市宮崎神宮

DSCN3187bツチアケビ花 13.05.29宮崎市宮崎神宮

DSCN3194bツチアケビ花 13.05.29宮崎市宮崎神宮

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DSCN3438bツチアケビ果実 13.07.02宮崎市宮崎神宮

DSCN3196bツチアケビ花 13.05.29宮崎市宮崎神宮

DSCN3147bツチアケビ花 13.05.27宮崎市宮崎神宮

DSCN3113bツチアケビ花 13.05.25宮崎市宮崎神宮

DSCN3096bツチアケビ花 13.05.25宮崎市宮崎神宮

DSCN3099bツチアケビ花 13.05.25宮崎市宮崎神宮

R0014731ツチアケビ花 13.05.23宮崎市宮崎神宮

DSCN3058bツチアケビ花 13.05.19宮崎市宮崎神宮

DSCN3056bツチアケビ花 
13.05.19宮崎市宮崎神宮

R0014324ツチアケビ花茎 13.04.18宮崎市宮崎神宮

DSCN2050bツチアケビ花茎 13.04.16宮崎市宮崎神宮

R0012782ツチアケビ果実 11.08.13宮崎市宮崎神宮    

R0012784ツチアケビ果実 11.08.13宮崎市宮崎神宮

DSCN9146ツチアケビ果実 11.08.13宮崎市宮崎神宮

DSCN3149bツチアケビ花 13.05.27宮崎市宮崎神宮

DSCN3182bツチアケビ花 13.05.29宮崎市宮崎神宮

DSCN3204b ツチアケビ  終盤の花 
13.06.03 宮崎市宮崎神宮