都城市早水公園の緑の相談所で育苗中のツボクサの花を観察する機会がありました。

 茎の節にある鱗片状葉から、葉と根を出し、地を這って広がっています。
 葉は、一見、ノチドメ(セリ科)やカキドオシ(シソ科)にも似ています。
 
 葉の影を覗くと、小さな紫褐色の2~4個の花が葉脇についており、ちょうど開花している様子を観察することができました。


 ツボクサは、日本では、関東地方以西,四国,九州,琉球列島及び朝鮮半島に分布し,道端や野原,山地に生えており、 英名を gotu kola 、中国名を积雪草といい、インドや中国では薬効高い生薬として古くから使われているそうです。

 因みに、ツボクサは通称ゴツコラといわれ、WHO(世界保健機構)が 「21世紀の驚異的薬草」 と発表したことにより、世界的に注目されているハーブとのことです。



【ツボクサ(原色牧野植物大図鑑から)】
 関東地方以西,四国,九州,琉球列島及び朝鮮半島,中国,台湾,マレーシア,オーストラリアなどに分布し,道端や野原,山地に生える多年草。
 茎は、緑色または紅紫色。
 葉は径3cm内外で,やや光沢があり,若いときには毛がある。
 花は夏。
 和名ツボは、庭の意味で庭に生える草。
 別名は、履(くつ)の意味で,葉の形が馬のわらぐつに似ているから。
R0017741 ツボクサ花 16.06.03 早水公園
R0017789 ツボクサ花 16.06.09 早水公園
ツボクサ  セリ科 ツボクサ属   別名 クツクサ
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R0017781 ツボクサ 16.06.09 早水公園
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