オニユリは、主に食用として利用されてきた種類で、鬼百合は、その強壮な性質にちなんで つけられたといいます。
現在は、日本全土に分布していますが、 元来は、古く中国から食用作物として伝来した。
葉腋(ようえき)に、写真(最下段右)のように、多数のムカゴ(珠芽)をつけ,これによる繁殖が容易といいます。
よく似たコオニユリ は二倍体で,通常ムカゴを生じない。
花期は夏となっていますが、オニユリもコオニユリも、比較的早く、5月頃から花をつけます。
オニユリも、コオニユリも、ほぼ、同じ時期に咲いていました。
花被片は大きく反り返り、花弁に明瞭な黒点があります。 この特徴は、コオニユリも全く同じで、 遠目には区別がつきません。
【参考:ムカゴ】
珠芽ともいう。腋芽に多量の養分を貯えて肥大し,肉質塊状になった芽。ムカゴは、母体から離れて地に落ち,発芽して新個体をつくる。
【オニユリ(原色牧野植物大図鑑から)】
山野に生え,また鱗茎を食用として栽培する多年草。
もとは中国原産で古い時代に伝来したものが栽培中に逸出して野生化したものと考えられる。
鱗茎は径5〜8cm。茎は、高さ1〜1.5cmになり,著しい紫斑があり、白いひげ状の毛がある。
葉は、長さ5〜15cm,葉えきにむかごを出す。 花は夏。
和名は、粗大な百合の意。別名は、うつむいた花を天蓋に例えた名。漢名巻丹。
P070718326-1オニユリ07.07.08小林市出水
オニユリ ユリ科 ユリ属 別名 テンガイユリ
P070718325-1オニユリ07.07.08小林市出水
P070718330-1オニユリのムカゴ07.07.08小林市出水
P070718328-1オニユリ07.07.08小林市出水