一つ葉海岸を散策中、海岸へと通じる小径の草むらで、これまで見たことのないカヤツリグサを見つけました。
 ちょうど花穂をつけており、花序は、ヒメクグによく似ていました。

 図鑑で調べても名前が分からず、県総合博物館に照会した結果、ヒメミクリガヤツリと分かりました。

 県総合博物館によると、最近、一つ葉海岸で採集した標本を岡山理科大学で同定してもらった結果、日本で二番箇所目のヒメミクリガヤツリと分かったとのことです。

 今回、観察した場所も、ほぼ同じ場所のようです。

 インターネットで調べたところ、ヒメミクリガヤツリは最近の日本新産帰化植物とのこと。
 花序は球形であるが、分花序が楕円形であることで、ミクリガヤツリと区別されるそうです。


【参考:ミクリガヤツリ(平凡社「日本の帰化植物」から)】
 北アメリカ原産の草地や荒れ地に生える多年草。
 茎は高さ40〜80cm、3稜があり平滑。
 葉は茎の基部近くにつき、茎よりも低く幅3〜6mm。葉状の苞葉は3〜8個あり、長短不同で、最下のものは10〜15cmに達する。
 花序は3〜8個の枝を出し、枝は長短不同で長さ0〜6cm、枝先に多数の小穂を放射線状に密集した径
7〜15mmの球状の分花序をつける。
 小穂は長さ4〜8mm、幅1〜1.5mm、初め緑白色で熟して褐色となる。
 イヌクグ亜属に属す。球状にに多数の小穂を」密集した分花序は、ヒメクグの頭状花序に似ている。 

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DSCN0597bヒメミクリガヤツリ 12.08.04一つ葉海岸付近

R003829ヒメミクリガヤツリ 12.07.23一つ葉海岸付近

R003824ヒメミクリガヤツリ 12.07.23一つ葉海岸付近

DSCN0575bヒメミクリガヤツリ 12.08.04一つ葉海岸付近

DSCN0576bヒメミクリガヤツリ 12.08.04一つ葉海岸付近

R003826ヒメミクリガヤツリ 12.07.23一つ葉海岸付近

R003825ヒメミクリガヤツリ 12.07.23一つ葉海岸付近

DSCN0487bヒメミクリガヤツリ 12.07.23一つ葉海岸付近

DSCN0492bヒメミクリガヤツリ 12.07.23一つ葉海岸付近

ヒメミクリガヤツリ  カヤツリグサ科 カヤツリグサ属 

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