クサスギカズラに似た感じの球形の果実をつけた植物が自宅の庭に生えてきているのに気付きました(最下段の2枚の写真)。
クサスギカズラの果実は、赤くならず白緑色とされています。
この果実は赤熟しているので、ひょっとしたらキジカクシかも知れないと思い、花期を待つことにしました。
翌年の夏、待望の蕾がつき、白い花が咲き始めました。 葉状枝の葉えきから花序が出ているので、どうやら、葉えきに集まって花柄がつくキジカクシではなさそうです。
県総合博物館に照会したところ、アスパラガスの一種ではないかとのことでした。
図鑑やインターネトで調べたところ、やはりアスパラガスの一種で、観賞用のアスパラガス・スプレンゲリーと分かりました。
下向きに咲く緑色のアスパラガスの花に比べると、アスパラガス・スプレンゲリーの花は、観賞用の植物とあって華やかな印象です。
【アスパラガス:(原色牧野植物大図鑑から)】
ヨーロッパ原産。
食用のため栽培する多年草。
地上部は1年で枯れる。
根茎は短く固まり,下に太いひも状の根を出す。
茎は直立し、高さ1.5mになり、分枝する。若い茎は多肉で径1cm。
花は夏,葉状枝の少ない葉えきから緑色の小花をつける。雌雄異株。
若い茎をウドのように食する。
属名は、はなはだしく裂けるというギリシャ古名で葉状枝から。
【参考:キジカクシ(原色牧野植物大図鑑から)】
九州,四国,本州,北海道,及びサハリン,ウスリー,朝鮮半島,中国東北部の温帯から暖帯にかけて分布。
山中の草地に生える多年草。
高さ50〜100cm。
葉は膜質,長さ約1mm。
葉状枝は各節に3〜7個。
花は、晩春から初夏,葉えきに集まって咲く。
花柄の先に関節があり,そこから落花する。
和名の雉隠しは、繁茂した葉で山地のキジをかくすという意味。
漢名龍鬚菜。
アスパラガス・スプレンゲリー ユリ科 クサスギカズラ属 別名 オランダキジカクシ、マツバウド
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