『ノヒメユリかれん 宮崎市(2011.08.08付け宮崎日日新聞)』 の記事を頼りに、宮崎市近郊の草原の探索に出掛けました。

 ノヒメユリは、九州、沖縄にのみ自生する極小のユリ(稀少種)とされ、絶滅危惧種に指定されている植物です。

 草原の中で、まるで潜んでいるかの如く静かに佇み、漸く開花し始めた2株のノヒメユリを何とか見つけました。

 この自生地でも、個体数は非常に少なく、ほぼ20b四方に1〜2株程度しか生えていない状況でした。

 傾斜のやや厳しい場所でしたが、背丈近い草をかき分けて近づき、花も接写しました(3段目左側の写真)
 花被片が強くそり返るノヒメユリの花の特徴を何とか捉えることができました。

 なお、自生地の草原の状況も撮影しました(6段目右側の写真)。



【ノヒメユリ(日本の野生植物草本T(平凡社)から)】
 
山地の草原に生える多年草。
 コオニユリに似ているが、匍枝がなく、葉が線形。
 花は、日本産ユリ属の中で最も小さく、花被は、3〜4p、斑点がはっきりせず、花柱は子房より長くならない。
 高さは、60〜100p。
 花は、8月、茎の先に2〜9個つく。
 花被片は、強くそり返り、色は赤 橙色で、班点はあまり目立たない。
 四国・九州・琉球・朝鮮・中国・アムールに分布する。
 和名は、野姫百合、菅百合の意である。
 花が黄色〜 橙黄色のものをキバナノヒメユリ、キスゲユリといい、沖縄に産する。
 

ノヒメユリ  ユリ 科 ユリ属  別名 スゲユリ  国:絶滅危惧TB類  県:絶滅危惧TB類

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DSCN9081 ノヒメユリ 11.08.08 宮崎市

DSCN9074 ノヒメユリ 11.08.08 宮崎市

DSCN9053 ノヒメユリ 11.08.08 宮崎市

DSCN9069 ノヒメユリ 11.08.08 宮崎市

DSCN9076 ノヒメユリ 11.08.08 宮崎市

DSCN9071 ノヒメユリ 11.08.08 宮崎市

DSCN9056 ノヒメユリ 11.08.08 宮崎市

DSCN9070 ノヒメユリの葉 11.08.08 宮崎市

DSCN9067 ノヒメユリの蕾 11.08.08 宮崎市