オオキツネノカミソリの観察中、近くの草むらで、淡い紅紫色の小さい花をつけた草を見つけました。
 まだホームページに載せていない植物でしたので、撮影して帰り、図鑑で調べると、ハグロソウと分かりました。

 キツネノマゴ科らしく、キツネノマゴに印象の似ている草姿をしています。 
  葉が暗緑色なので、この名がついたといわれます。

 花に近づいて観察してみると、花冠は2枚の包葉に包まれて長さ2cm。
 上下2個の唇弁からなり、いずれも長楕円形で、美しい独特の斑紋をつけています。

 なお、2年後の2013年8月末、オオキツネノカミソリの母種ともいうべきキツネノカミソリを観察した折、すぐ近くにハグロソウが生えていました。
 記録のため、撮影しましたので、写真を追加しました(5〜6段目の3枚の写真)。
 


【ハグロソウ(原色牧野植物大図鑑から)】
 関東地方以西,四国,九州,及び朝鮮半島と中国の暖帯に分布。山地の木かげに生える多年草。
 茎は、直立し、高さ20〜40cm。
 葉は、柄があり、長さ5〜8cm。
 花は夏,大小2枚の包葉がある。
 花冠は、長さ2.5〜3cmの筒状で、上端は2裂して唇形をなし,雄しベ2本,果実は2室で熟すと裂け,各室2個の種子をはじき出す。

ハグロソウ  キツネノマゴ科 ハグロソウ属

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R0014973ハグロソウ 13.08.29都城市御池町

R0014981ハグロソウ 13.08.29都城市御池町

R0012831-1ハグロソウ 11.08.26綾町入野

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DSCN9221ハグロソウ 11.08.26綾町入野

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R0014968ハグロソウ 13.08.29都城市御池町

R0012826-1ハグロソウ 11.08.26綾町入野

DSCN9217ハグロソウ 11.08.26綾町入野

DSCN9219-1ハグロソウ 11.08.26綾町入野

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