トウゲシバ ヒカゲノカズラ科 ヒカゲノカズラ属
L09753 トウゲシバ 05.11.13 加江田渓谷
L09752 トウゲシバ 05.11.13 加江田渓谷
各地の林床に群生する、スギの幼苗に似た小型の常緑草本です。
名前は峠芝ですが、峠という言葉から連想されるような乾燥地ではなく、斜面下部などの湿った場所に生育することが多いようです。
加江田渓谷には、多く見られます。
常緑性のシダ植物であり、高さ20cmほどになります。
茎は、所々で又状に分岐し、高くなると倒れるので、結果的に群落を形成して生育するようです。
葉は、小さい披針形で、葉脈は1本。
胞子嚢群は、上部の葉腋に1個ずつつき、黄色に熱します。
胞子の他にも、葉の基部に生じた不定芽で繁殖するといいます。
トウゲシバは変異が大きく、葉の幅によって、ホソバトウゲシバ、ヒロハノトウゲシバ、オニトウゲシバと分かれるそうです。
トウゲシバと一緒に写っているのは、ヤクシマアカシュスランです。