フモトシダ  ウラボシ科 フモトシダ属

 一本ずつ直立して群生していましたので、目立ちました。

 常緑性のシダで、草丈0.5〜1.0mに達します。

 根茎は、長く浅い地中を這い、その先端部に近いところからまばらに葉を生じます。

 和名は麓羊歯で、このシダを山麓の地でよく見かけるから名付けられたといいます。

 葉は、長い柄をもち、広披針形で、単羽状をなし、羽片は固体変異が多く、羽状に浅く切れ込むものから深く切れこむものまであります。

 下の方の羽片で、その切れこみが羽軸に達するものがあり、変種クジャクフモトシダというそうです。

 林下に足を踏み入れて、このシダが生育していれば、まずその地域は暖帯域と断定してもさしつかえないといいます。

 科名はウラボシ科としましたが、図鑑類によっては、オシダ、コバノイシカグマ、ワラビ、イノモトソウなどまちまちです。
 シダ類の分類は、諸説が多いのでしょうか。

 ここでは、原色牧野植物大図鑑の科名としました。 

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L12679 フモトシダ 裏 06.5.2 加江田渓谷

L12680 フモトシダ 表 06.5.2 加江田渓谷

L12678 フモトシダ 06.5.2 加江田渓谷

L12744 フモトシダ 06.5.4 加江田渓谷