昔、アケビは、葉が5小葉、果実が熟すと一方に縦裂し、果肉が現れるのに対して、ムベは、小葉は5〜7個、果実は裂開しないが、両方とも食べられると覚えて、山野を探し回った記憶があります。
現在では、アケビにしろムベにしろ、探して食べるという話はあまり聞かなくなりました。
最近では、観賞用に栽植されるのを見ることが多いのですが、みやまきりしまロード沿いのやぶに、ムベの花が群がるようにして咲いているのを見かけました。
常緑つる低木で、花は晩春、雌雄同株、総状花序に、3〜6個の雄花とやや大きな雌花を少数つけるとされていますが、撮影した写真ではよく分かりません。
花弁はなく、6個の萼片は堪能緑色で内側は暗紅紫色。
果実は、長さ5〜8cm、裂開せず、食用になります。
和名は、昔、この実を籠に入れて朝廷に献上したので、大贅(おおにえ)、すなわち苞苴(おおむべ)、これがウムベ、そして古名ウベへと転訛したといいます。
なお、ミツバアケビも撮影し、別ページに掲載しました。
その後、秋に同じ木で果実も見つけましたので、写真を追加しました。
この果実は、熟さないうちに消失してしまいましたので、熟した果実は、ほかの場所で撮影した写真を追加掲載しました(下の3枚)。
DSCN3799ムベ果実 13.11.08日南市北郷町槻の河内
DSCN3798ムベ果実 13.11.08日南市北郷町槻の河内
N108251 ムベ果実 06.11.21 薬草・地域作物センター
P1040535 ムベ 05.04.21 早水公園
P1040534-1 ムベの花 05.04.21 早水公園
N106480 ムベ果実 06.09.23 みやまきりしまロードえびの市
L12543 ムベ 06.04.29 みやまきりしまロードえびの市
L12544 ムベ 06.04.29 みやまきりしまロードえびの市
L12542 ムベ 06.04.29 みやまきりしまロードえびの市
ムベ アケビ科 ムベ属 別名 トキワアケビ、ウベ