宮崎では、大変珍しいヒトツバタゴの木です。

 本州中部の木曽川流域と対馬に生えるとされる落葉高木で、愛知県から記念樹などで贈られた木が、県内にも数本あると聞いていますが、それらの花をまだ見たことがありませんでした。

 たまたま、綾町入野の広域農道を走行中、遠くに見える真っ白い大木に気付きました。

 近寄ってみると、白雪を被ったような特徴のある花で、直ぐにヒトツバタゴと分かりました。

 綾町入野の鎌田さんのお宅の庭でした。

 県の林業技術センターやこどものくに、都城市早水公園などで、まだ木の小さいヒトツバタゴを見かけたことはありますが、花の咲いているヒトツバタゴを見るのは初めてでした。
 珍木ナンジャモンジャノキといわれるだけあって、びっくりするような見事な真っ白い花です。

 とくに、この鎌田さんのお宅のヒトツバタゴは、今まで見たヒトツバタゴとは、比べようのない位、大きい木です。

 鎌田さんのお話では、植えてから30年位になるが、最初の十数年間は、全く花が咲かなかったそうです。


 08年に、県の日南総合庁舎前庭のヒトツバタゴの花が咲いているのを撮影しました。
 別ページに掲載していますので、あわせてご覧ください。


  09年、フローランテ宮崎前庭に植えてあるヒトツバタゴが開花したのでしょうか。
 青紫色の果実を撮影しましたので、別ページに掲載しました。



ヒトツバタゴ(原色牧野植物大図鑑から)
 本州中部の木曽川流域と対馬に生え,さらに朝鮮半島,台湾,中国の暖帯に分布する落葉高木。
 高さ10m。樹皮は灰黒色。
 葉は対生し、まれに互生,長さ5〜10cm。
 晩春,白雪のように見事な花をつける。
 和名のタゴは、羽状複葉のトネリコをいい,本種は、単葉なので一つ葉であることからきた名。珍木でナンジャモンジャノキという地方もある。

P5060009 ヒトツバタゴ 08.5.06 綾町入野

P5060004 ヒトツバタゴ 08.5.06 綾町入野

L43073 ヒトツバタゴ 05.4.30 綾町入野

L04876 ヒトツバタゴ 05.4.30 綾町入野

L04871 ヒトツバタゴ 05.4.30 綾町入野

L04878 ヒトツバタゴ 05.4.30 綾町入野

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P5060010 ヒトツバタゴ 08.5.06 綾町入野

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ヒトツバタゴ  モクセイ科 ヒトツバタゴ属  別名 ナンジャモンジャノキ

L04877 ヒトツバタゴ 05.4.30 綾町入野