最初に見かけたのが、5月末。
既に花期を過ぎていましたので、名前が分からず、県総合博物館に照会し、ニガイチゴと分かりました。
果実が熟すまで観察を続けていましたが、6月に入り、カメムシのような虫がビッシリと付き、虫が集中して付いていた所から茎が折れていました。
辛うじて、赤く熟した果実が一つだけ、残っていました。
本州、四国、九州各地の山野の日当たりのよいところに生える落葉小低木だそうです。
高さ1〜1.5m、束生し直立するが、上部は弓状に曲がるといいます。
撮影した株も、崖から垂れ下がって生えていました。
葉は無毛、裏面は粉白色、脈上にトゲがあります。
花は春、前年の枝の節から若い短枝を出し、先に1個ずつ径2cmの花をつけます。
来年は春先から探して、花の写真を撮るつもりです。
和名は、果実に苦味があるため。
5月頃に熟すため、ゴガツイチゴという別名があるそうですが、撮影した場所は標高千m近いところでしたので、赤熟したのは7月でした。
翌年は、同じ場所でニガイチゴを観察できませんでしたが、2008年、小振りですが、新株が生えてきているのに気づきました。
茎や葉の裏面脈上のトゲも撮影しておきました(下から3枚の写真)。
P7190023-1ニガイチゴの新株 08.7.19県道30号線
P7190022-1ニガイチゴの新株 08.7.19県道30号線
N107565 ニガイチゴ 06.10.27 えびの高原池めぐり
N104652 ニガイチゴ 06.7.9 県道30号線
P7190024-1ニガイチゴの新株 08.7.19県道30号線
N104066 ニガイチゴ 06.6.18 県道30号線
N103426 ニガイチゴ 06.5.29 県道30号線
ニガイチゴ バラ科 キイチゴ属 別名 ゴガツイチゴ 県:準絶滅危惧