霧島・えびの高原を散策中に、海抜1,000メートル地点のやや高い場所 で、白い花をつけた見慣れないイチゴに何度か出会いました。
花弁はやや細身で、かつ、上向きに咲いていました。
葉は、三出複葉で、下部の2枚の葉は、さらにいくつかに裂け、複雑な形をしていましたので、しょっちゅう見かけるキイチゴの仲間ではないと思い、撮影しました。
携帯していた図鑑によると、コガネイチゴに最も似ていましたが、コガネイチゴは、本州中部以北から北海道に分布するので、ニガイチゴとは、生育地が全く異なります。
なお、まったく場所は違いますが、2006年にもニガイチゴを観察しています(別ページ)。
それから約2ヶ月後、花後に実った赤い果実も撮影しました。
果実は、いわゆるキイチゴの形状をしており、甘く食用になるが、小核に苦味があるので、苦苺と呼ばれるのだそうです。
【ニガイチゴ(原色牧野植物大図鑑から)】
本州,四国,九州及び中国大陸に分布し,山野の日当たりのよいところに生える落葉小低木。
高さ1〜1.5m,束生し直立するが、上部は弓状に曲がる。葉は無毛,裏面は粉白色,脈上にとげがある。
花は春,前年の枝の節から若い短枝を出し,先に1個ずつ径2cmの花をつける。
和名は、果実に苦味があるため。
別名は、5月頃に熟すからいう。
P1050581-1ニガイチゴ08.7.5県道1号線
P1050562-1ニガイチゴ08.7.5県道1号線
P5180196-1ニガイチゴ08.5.11県道1号線
P1040608-1ニガイチゴ08.5.11県道1号線
P5110031-1ニガイチゴ08.5.11県道1号線
P1050574-1ニガイチゴ08.7.5県道1号線
P7050006-1ニガイチゴ08.7.5県道1号線
P5180198-1ニガイチゴ08.5.11県道1号線
P5180191-1ニガイチゴ08.5.11県道1号線
ニガイチゴそのA バラ科 キイチゴ属 別名 ゴガツイチゴ
P5180194-1ニガイチゴ08.5.11県道1号線
P1040602-1ニガイチゴ08.5.11県道1号線
P7050021-1ニガイチゴ08.7.5県道1号線