古代ハスと思って撮影しました。

 ただし、県総合博物館によると、いつ頃、どんないきさつで、どこから導入されたかの記録がない限り、形状から古代ハスと確認するのは難しいとのことでした。

 不明のまま、取りあえず、ここでは、古代ハスとして、載せておきます。

 古代ハス・大賀ハスは、1951年千葉県の東大検見川農場内にある弥生時代の遺跡を発掘調査した時に、2000年前の3粒の種が見つかり、うち1粒が発芽に成功、「世界最古の花」として、海外でも大きい反響があったものです。

 発芽に成功したハスの権威者大賀一郎博士の名をとって、大賀ハスとも呼ばれています。

 その古代ハスは、その後、日本各地をはじめ、世界各国へ根分けされ、今では各地で見られるそうです。

 高鍋町舞鶴城堀のハスは、確かに前日撮影した佐土原町のハスとは花の様子が違っていました。

 大賀ハス・古代ハスは、開花・閉じるを3回くり返し、4回目の開花後、花弁を閉じることもなく、散ってしまうといいます。

 その開花から散るまでの間、花色は、鮮やかなピンクから、次第に白色へと変化して行くのだそうです。
 花色の薄い花は、2回目か3回目の開花なのでしょうか。
 
 花色の変化を観察するため、4日間、毎朝訪れました。

 確かに『開花〜閉じる、開花〜閉じる』 を繰り返します。

 一度平開した花びらが、夕方には元の蕾の形に戻り、翌日の早朝、再び開花を始めるのは、実に見事でした(同じ城堀の近くにあるヒツジグサも夕方は閉じ、朝開きます)。

 さすがに3回目ぐらいの開花になると、閉じた蕾の形もゆるく、完全には戻らず、次に開くときは、開く途中で一部の花びらが脱落していきます。
 気のせいか、その都度、花びらの色は白っぽくなっていくようでした。

 後日、古代ハスと確認できたら、その変化の写真も公開したいと思います。

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L06901 古代ハス 05.6.27 高鍋町舞鶴城堀

L06903 古代ハス 05.6.27 高鍋町舞鶴城堀 

L06902 古代ハス 05.6.27 高鍋町舞鶴城堀

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ハス(古代ハス)  スイレン科 ハス属  別名 大賀ハス

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L06904 古代ハス 05.6.27 高鍋町舞鶴城堀