秋に咲くコウヤボウキによく似た花が、8月に花が咲いているのを見かけました。
 
 近づいて観察してみると、コウヤボウキは1年目の枝の先に頭花をつけるといいますが、節ごとに葉を束生した2年枝の葉の上に頭花をつけていました。

 図鑑で調べたところ、コウヤボウキと同科同属のナガバノコウヤボウキと分かりました。

  コウヤボウキもナガバノコウヤボウキも、1年目の茎には、卵形の葉が互生しますが、2年目の茎には、1年目の葉がついていた場所に、数枚の細長い葉が束生するという面白い特徴があるそうです。


 2014年、同じ早水公園でかなり大きな別の株を見かけました。
 花期も終わりに近づいていましたが、まだきれいな花をつけていましたので写真を追加しました(4〜5段目の4枚の写真)


 果実を観察する機会がなかったのですが、2018年春、枝に残った果実の総苞片の様子を撮影しました。
 参考までに写真を追加しました(6段目の写真)


 なお、同年秋、白い冠毛のついた果実を別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。



【ナガバノコウヤボウキ(原色牧野植物大図鑑から)】
 福島県以南,四国,九州,対馬に分布し,やや乾燥した山地に生える落葉性の小低木。
 高さ1m内外。
 コウヤボウキに似ているが,根茎は太く,全体にほとんど毛はない。
 1年枝は卵形葉を互生し花をつけず,2年枝は節ごとに長楕円形の葉を束生し,秋に白色の頭花をつける。
 和名は葉が長いという意味だが,葉の短いものもある。

ナガバノコウヤボウキ  キク科 コウヤボウキ属

R0016530 ナガバノコウヤボウキ 14.08.30 早水公園

R0016527 ナガバノコウヤボウキ 14.08.30 早水公園

R0016525 ナガバノコウヤボウキ 14.08.30 早水公園

DSCN6191b ナガバノコウヤボウキ 14.08.30 早水公園

N105479 ナガバノコウヤボウキ 06.08.15 早水公園

DSCN5065c ナガバノコウヤボウキ総苞片 18.04.04 早水公園

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N105477 ナガバノコウヤボウキ 06.08.15 早水公園

N105478 ナガバノコウヤボウキ 06.08.15 早水公園