青い果実と3出小葉が珍しかったので撮影しました。

 初めて観察した植物でしたので、県総合博物館に問い合わせ、関東地方以西、四国、九州の山林中に希に生える常緑小低木のミヤマトベラと分かりました。

 高さ30〜80cm。
 根は、多少肥厚するそうです。

 茎の下部は横になり、ひげ根を出します。

 葉は、厚く光沢あり、長さ5〜9cm、裏面に伏した毛を密生します。

 花は初夏、長さ1cm位の花を咲かせるといいます。.

 来季に花を観察したいと思いますが、辺りはヤマビルが多く、ヤマビルを追い払いながら撮影しなければなりませんでした。

 豆果は肉質で,長さ1.5cm、中に種子が1個あります。

 和名は、深山に生え、とべら科のトベラの葉に色と光沢が似ることによるといいます。



 2016年、都城市早水公園で、ミヤマトベラの花を観察する機会がありました。
 別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。


 その後観察を続けた結果、ミヤマトベラは、7月、花数に比べるとたくさんではありませんが、緑色の美しい果実を稔らせました(4段目の2枚の写真)
 
 9月になると、緑色をしていた果実はどれも濃藍色に熟し始めました(5段目左側の写真)。
 11月にはすっかり黒熟した1個だけを残し、落果してしまいました(5段目右側の写真)。 

N105593 ミヤマトベラ 06.8.20 綾町川中神社付近

N820187 ミヤマトベラ 06.8.20 綾町川中神社付近

N105592 ミヤマトベラ 06.8.20 綾町川中神社付近

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DSCN3918c ミヤマトベラ 16.11.12 早水公園

DSCN3410c ミヤマトベラ 16.09.11 早水公園

R0017895 ミヤマトベラ 16.07.10 早水公園

R0017894 ミヤマトベラ 16.07.10 早水公園

ミヤマトベラ  マメ科 ミヤマトベラ属