ヒマラヤスギの雄花は、別ページに掲載していますが、雌花は、枝状に単立ちし、なかなか観察する機会が少ないそうです。
 観察木のヒマラヤスギも、まだ一度も雌花を見たことはありません。

 2016年11月、観察木の近くの木の枝に、赤茶色を帯びた球果が二つついているのを見つけました。
 球果は翌年10~11月に成熟するといいますので、昨年、雌花を見落としたのも知れません。

 頭上の高い枝についているので、間近に観察できませんでしたが、早速、撮影し、とりあえず写真を掲載することにしました。

 少し、松かさが開いているようにも見えますので、観察を続けます。



 落果するのではないかと、その後何度も見に行きましたが、球果にあまり変化は見られませんでした。

 12月上旬、公園管理の都合でヒマラヤスギの枝の一部が除伐されることになり、同公園緑の相談所長さんの計らいで、球果を枝ごと回収していただきました。

 回収された2個の球果は、標本として、緑の相談所で保存されることになりました。
 写真は、その時撮影したものです(5~7段目の6枚の写真)


 


【ヒマラヤスギ(原色樹木図鑑(北隆館))から)】
ヒマラヤ北西部原産の常緑針葉高木。
 幹は直立、20~30m、径0.8~1m、樹皮は灰褐色で、割れて剥離。
 葉は暗緑色、2.5~5cm、若い長枝は互生、短枝は20~60枚がつく。
 開花は、10~11月。
 雌雄同株。雄花は、短枝に頂生、直立し、長楕円形で長さ3cmの穂状。
 雌花は円錐形、枝状に単立、浅緑紫紅色。
 球果は翌年10~11月に成熟。
 種子は、大形翼を持つ。
R0018659 回収されたヒマラヤスギ球果 
16.12.10 早水公園
R0018658 回収されたヒマラヤスギ種子 
16.12.10 早水公園
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DSCN4063c ヒマラヤスギ球果 16.12.02 早水公園
DSCN4025c ヒマラヤスギ球果 16.11.22 早水公園
DSCN3987c ヒマラヤスギ球果 16.11.12 早水公園
DSCN3990c ヒマラヤスギ球果 16.11.12 早水公園
ヒマラヤスギ 球果  マツ科 ヒマラヤスギ属  別名 ヒマラヤシーダ
R0018652 回収されたヒマラヤスギ球果 
16.12.10 早水公園
R0018651 回収されたヒマラヤスギ球果 
16.12.10 早水公園
R0018649 回収されたヒマラヤスギ球果 
16.12.10 早水公園
DSCN4084c 回収されたヒマラヤスギ球果 
16.12.09 早水公園
DSCN3993c ヒマラヤスギ球果 16.11.12 早水公園