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R0018623 シマバライチゴ 16.11.12 早水公園
シマバライチゴ  バラ科 キイチゴ属
DSCN3872c シマバライチゴ 16.11.11 早水公園
 3年前、都城市早水公園を散策中、シマバライチゴと標示された見慣れないキイチゴ2株を見かけ、翌年(2015年)の秋、観察していた1株の枝先に白い花を咲かせているのを見つけました。

 早水公園に移植された同公園緑の相談所の所長さんによると、シマバライチゴは、長崎県の島原地方に数個所,大村市黒木に産する、日本では稀産のイチゴと分かりました。
 群生地では足を踏み入れることもできないほど繁茂し、房状の酸味の強い果実が赤く熟すことも分かりました。

 2016年秋、温暖な日が続いていましたが、11月上旬になり、茎から赤い果実をつけた果序がいくつもぶら下がっているのに気付き、慌ててその様子を撮影しました。 
 真っ赤な果実を食べてみたのですが、とても酸っぱく美味しいとはいえない味でした。、
 紅葉も綺麗だそうですので、しばらく観察を続けます。



【シマバライチゴ(原色牧野植物大図鑑から)】
 長崎県・熊本県,及び中国大陸中南部に分布する落葉小低木。
 茎は弓状に曲がり、高さ1~2m,硬く扁平でかぎ形のとげがつく。
 葉は、表面は脈上に,裏面は全体に細毛が密生して灰褐色になる。
 花は、秋から初冬,枝先に長さ10~15cmの円錐花序になる。
 果実も冬に熟し、ブドウのようになり,垂れ下がる。
 和名は、島原半島で最初に採集されたため。
DSCN3871c シマバライチゴ 16.11.11 早水公園
DSCN3896c シマバライチゴ 16.11.12 早水公園