加江田渓谷の遊歩道の頭上、崖の側壁から垂れ下がるようにして咲いていました。

 図鑑で調べると、フジウツギは、九州には分布していないようです。

 枝が丸く、葉裏に白い星状毛が密生するウラジロフジウツギは四国と九州の暖地に分布するとされていますので、ウラジロフジウツギかも知れません。

 また、もともと四国、九州から琉球列島に分布するコフジウツギかも知れませんが、何せ近寄れない場所で、写真はすべて望遠撮影ですから、確認できません。

 その後、県総合博物館に照会した結果、コフジウツギと分かりました。

 コフジウツギは、四国,九州から琉球列島の日当たりのよい草地に生える落葉低木です。

 高さ1〜3m、枝は丸く(フジウツギの枝は4稜)、葉は長さ5〜15cm、裏面は星状毛が多く、白でなく淡褐色に見えるそうですが、確認できませんでした。

 花は夏、枝先に8〜20cmの穂を出し、1方に偏って紫花をつけます。

 有毒植物で、魚毒に用いることがあるそうです。

 園芸種のフサフジウツギ(ブッドレア) は、庭園や公園でよく見かけます。


 08年10月、えびの市の矢岳高原付近で、コフジウツギを間近で観察しましたので、別ページに掲載しました。

コフジウツギ  フジウツギ科 フジウツギ属

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N106774 コフジウツギ 06.9.30 加江田渓谷

N106773 コフジウツギ 06.9.30 加江田渓谷

N106767 コフジウツギ 06.9.30 加江田渓谷

N106766 コフジウツギ 06.9.30 加江田渓谷

N106769 コフジウツギ 06.9.30 加江田渓谷